人間は
過ぎてしまったことに
いつまでもこだわったり
まだ起きていないできごとを
あれやこれやと心配したりすることで
時間を浪費してしまいがちです。
そしてなかなか
「今ここ」
にいることができません。
「今ここの意識」を大切に
と言いますが
大切にしましょう
といっても
なかなか実行できないものです。
そういうとき
言葉に意識を向け、
それがなかったら
どうなるのか
を考えてみると
その言葉の価値に深みが増すことがあります。
深みが増すことで
体得しやすくもなります。
もし「今ここ」がなかったら
どうなるのでしょう。
人間は何かを習得するときには
言われなくても「今ここ」にいます。
例えば
自動車免許をとるために
教習所に行って
初めて車を運転するとき
意識は操作に集中しています。
集中しなければ
新しいことを習得できません。
つまり「今ここ」がなければ
何か新しいことを身に付けることは
困難なのです。
そして
「今ここ」にいられなければ
無意識的にしか生きられません。
同じことの繰り返しをするだけです。
今の人間の状態は
先人が作ったパターンを
無意識に繰り返しているだけのような気がします。
「今ここ」というと
「今」という時間と
「ここ」という場所をイメージしてしまいますが
実は「状態」のことなのではないのでしょうか。
常に自分の状態を知って
それを大切にすること
それこそが「今ここを大切にする」
の本当の意味だと思うのです。
その意味で
もっと「今ここ」を大切にすれば
人間は加速度的に
進化していくのかもしれません。
(それを恒常性機能が止めているのかもしれませんが)
無意識に使っている言葉を
丁寧に扱っていきたいと思うのでした。
ではね!
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