こだわり過ぎはどうかと思う☆3

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前回のつづき)

「うちは完全玄米菜食で
使う原料はもちろんのこと
食器にもすごくこだわっているんだ。
ここでやり始めてから5年間というもの
動物性のものは一切入れてない。
だから
食器にカツオのエキスがついたら
その食器はダメなんだ。
もうこれは使えない」
と店主さんが
つぶやいていました。

今冷静になって考えたら
「はあ?」
ってことなのですが
こちらも内緒でふりかけを使っていた
負い目もあり
何よりも
完全に場と店主さんの圧に流されていたので

「申し訳ありません。
 弁償します」

と言ったのです。

ですが店主さんは

「そういう問題じゃない」

とつぶやくと
さらにドヨーンと沈んでいかれました。

こちらとしてもお金は払っているし、
これ以上はやりようがなく、
というかこのままいたら
何をされるかわからない恐怖があり
(といういいわけの逃げですが)

「本当にすいませんでした!」
と言って
慌ててお店を出たのです。

お店を出て数秒後、
お店の中から
「ガシャーン!」と食器の割れる音がしました。

娘と二人で怯えきり
とにかく振り返らず
逃げられるところまで!という感じで
必死で早歩きしました。

完全にオカルト映画でした。



これは極端な例ですが
人間は
結構いろいろなところで
正論をふりかざす恐ろしさを
体験していないでしょうか。

砂糖はいけない、ワクチンはダメだ
あれはいけない、これは良くない
と観念に縛られると
どうしても視野が狭くなり、
「それ以外のもの」を排除してしまいがちです。

肉体的な健康を過剰に求めるあまり
精神的に不幸になっては
本末転倒です。

しかも
視野が狭くなりすぎて
人を攻撃することは
回り回ると
ケミカルな食事よりも
肉体に悪影響を与えてしまうように思います。

毎日健康的な
自然食を食べているはずの
この店主さんは
非常に顔色が悪い方でした。

人を攻撃しているようで
実は一番自分自身を
攻撃しているのではないかと思ったのでした。

今でもたまに
お店の前を通るのですが
店主さんはどうしているのだろうと
気になったりします。
そんな思いとは逆に体は
条件反射的に硬直し、
あの恐怖が脳内再生されるのですが。

とても大切なことを
いくつも学ばせてもらえた経験でした。

ではね!




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