反面教師をやめてみると見えるもの

コーチングのこと

みなさま こんにちは

いつもお読みくださり
ありがとうございます。

先日、ある方の
就活コーチングをさせていただきました。

その方は男性で
大学生なんですが(仮にAさんとします)
就職活動を通して
将来のことについて
考えるようになったそうです。

で、
就職を通じた
将来のビジョンについて伺ってみました。

すると

「大企業の歯車になったり
 ブラック企業で朝から晩まで
 働く気はない」
「家族と平日でも
 ゆっくり話せる時間が欲しい」
「子供の勉強は
 自分が見てあげられるくらいの
 時間的ゆとりがほしい」
「人生はキャリアでもお金でもない。
 家族や周りの人たちと
 どれだけ過ごせたかが大切だと思っている」

というビジョンがみえてきました。

この年にして
しっかりとした考えをお持ちのようでした。

で、それぞれの
思いの理由を尋ねていったんですが
源泉は自身の家族との関係性にあるようでした。

Aさんのお父様は
大企業、且つかなりのブラック企業で
働いていたらしく
朝はAさんが起きる前に出社し
夜はAさんが寝た後に帰ってくる生活だったので
平日は見たこともなかったそうです。

その上
休日は寝てばかりだったので
遊んでもらった記憶もなく
たまに夕食が一緒になると
緊張して食べづらかったほど
だったそうなんです。

また
Aさん自身が
家庭教師のアルバイトを経験し
他の先生が
適当に指導している姿を見て
自分の子供の勉強は
自分でみたい
と思うようになったそうで
それが


「人生はキャリアでもお金でもない。
 家族や周りの人たちと
 どれだけ過ごせたかが大切だと思っている」

という考えにつながっているとのことでした。

そこで
「このビジョンに沿って
 就活をしてもいいのですが
 そうすると
 もしかしたら
 Aさんのお子さんは
 Aさんの好意・行為を
「余計なお世話だ」
 くらいにしか思わないかもしれませんよ」
とお伝えしました。

Aさんは
「どういうことですか?」
と驚いていらしたので

「親に〇〇されて嫌だったから
自分は△△する、
というのは
反面教師的な願望ですよね。
反面教師とは
文字通り【反対の面】なので
同じものの別の側面なんです。
つまり
Aさんのやっていることは
親御さんがされたことの
別側面で、ひとつ離れた視点で見ると
同じものには変わりがないということなんです。

その視点でいる限り
ただ反転し続けるという
ループに入るだけなんです」

というと
Aさんは少し納得されていました。

例えば
虐待されて育った子供が
自分の子どもには
絶対に手を出さない
と決めて
子供を産んだとします。
でも子供って
いうことを聞かないもんですし
親もイラッとくることがあります。
手を出したくなるという衝動があるのに
それを押さえつけると
その抑圧された感情は
どこかで吐き出されたいと
出口を探すようになります。
そこで夫に当たり
夫婦仲が悪くなったりするのです。
それでは根本的な解決にはならないのです。

「じゃあ、どうすればいいんですか?」

というので
「もし未来のAさんのお子さんが
 勉強を教えてくれるAさんに
 何か言うとしたらなんて言ってます?」

と聴いてみました。

すると
「遊んで欲しい」
と言っている
とのことでした。

「でも勉強もしてもらいたいですよね」

「勉強してもらいたいですが
 それって操縦されているみたいで
 やっぱり嫌なんですね」

とお子さんの視点に立たれていました。

この「相手の視点に自然に立つ」
というのが
結構ポイントだと思うんですね。

同じものの別側面にいるというのは
自分視点なんです。

相手の視点に
心から完全に立ってみる
ということができると
自然と柔らかいエネルギー交流がおきて

同じものから
抜けることができるんだと思うんです。

Aさんの
就職への意気込みが
すこし和らいだように感じました。

長い目で見た
Aさんにとっての
良い会社と
ご縁が繋がると良いなと
感じました。


最後までお読みくださり
ありがとうございます。

素敵な1日をお過ごしくださいね。

ではでは!










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