マイナスだと思えることへの向き合い方

コーチングのこと

みなさま こんにちは

いつもお読みくださり
ありがとうございます。

先日、あるクライアントさん(Aさん※)から相談を受けました。

「自宅マンションの上の階の人(Bさん)が
明らかに故意に床をどんどんと叩いたり
こちらの出す音がうるさいと文句を言ってきたりして
困っています。どうしたらいいでしょうか」

ということでした。

その話をされている時の
Aさんの声からは
Bさんを否定し、なんとか状況を変えたい
という思いがこもっているように感じました。

そのことを伝えると
「そりゃそうです。できれば出ていってほしいし
謝ってほしいと思ってます」

と言っていました。

否定するのは簡単です。
簡単だからつい否定したくなります。

ですが人の態度はミラーボールのようなもので
その日その時で見せる部分はコロコロ変わるものです。

どんな人にも嫌な面もあれば良い面もあると思うんですね。

一つの態度でその人全体を評価してしまうのは
激しい思い込みでしかありません。
思い込みからくる感情で返したら
こちらが安っぽく見られるだけなのではないでしょうか。

その人がどのように考えてそのような態度をとってきたのか
どんな人生を歩んできたのかなど
その人の見えない生き様を考えてみたら
どの人のことも簡単に否定することなんてできないと思うんです。

そんな話をした上で
「Bさんが出す騒音に価値があるとしたら
それはAさんにとってどのように役立っていますか?」

という問いを投げてみました。

するとAさんはしばらく考えて

「無意識的に生きていることへの自分への警告音になっている気がします」

とおっしゃっていました。

どういうことか尋ねたら

「騒音がすると、自動的に怒りが湧いてきて
Bさんを否定するような思考が渦巻くんですが
それは条件反射で反応しているだけなんですよね。
つまりとても無意識だなあ、と思ったんです。
今までは流されてパブロフの犬のように反応してましたが
この音を警告音として活用していったほうが
人生楽しくなると思いました」

とおっしゃっていました。

この話をして
数週間経ったセッションで
その後について伺ってみました。

「音がしたら警告音だと思って
条件反射で反応するのをやめ続けたら
楽しくなってきて今では全く気にならなくなりました。
気のせいか、音も少なくなったように感じます。
またBさんのこうなってしまった事情に想いを馳せているうちに
責めるのは申し訳ないという気分になりました」

とおっしゃっていました。

こういうやり方しか思いつかなかったBさんの人生を
想像していたら自分が同じようなことを
人にしてこなかったかを振り返る機会になったといいます。

そのように思えるって
人間としての成長という視点から考えたら
計り知れないくらい大きいのではないでしょうか。

一見マイナスと思えるような出来事は
このように人生で活用するために起こるものなのかもしれません。

最後までお読みくださりありがとうございます。

今日も素敵な1日をお過ごしください。

※ クライアントさんから掲載の許可をいただいております。

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