同調圧力をどう扱うか

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先日、あるクライアントさんに薦められて
前田 日明さんの『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』
という本を読みました。

プロレスラーの方で
名前は聞いたことがあったのですが
本を書かれているとは知りませんでした。

正直、
プロレスとかイカツイ男社会的な雰囲気が
あまり得意ではないので
クライアントさんに言われなければ
手に取らなかった本の装丁(すいません)でした。

ですが
そんな読まず嫌いを反省しました。

何パーセントご本人が書かれているのか
わからないのですが
すごくよく調べていらっしゃって
それでいてわかりやすい内容でした。

テーマは
「日本人がなぜこれだけ自虐史観を
もたされているか、を日本人に理解してもらい
日本人と日本という国が同じ方向を向くような国を目指してほしい」
というところなのではないかと
思いました。

その熱い思いが文のいたるところに
溢れているような本でした。

詳しくは是非著書をお読みいただきたいと思います。

で、
この本を読ませていただいて
ある親戚の話を思い出したんですね。

第二次世界大戦中の話です。

当時
多くの若者が徴兵にとられましたよね。

親戚のNさんのところにも
赤紙が届いたんだそうです。
(いきなり命令ではなく、
 とりあえずその書類を持って集まるように
 という内容だったらしい)

指定の集会施設に行くと
軍の偉い方が
「国のために命をかけるのは当たり前だ」
という演説をはじめたそうです。

そこで
同意書にサインをさせられる
という流れだったらしいのですが

誰も「拒否」には丸できない
雰囲気の中

なんとNさんは
「命をとられるのは嫌だ」
と、(軽い?)持病を理由に
同意欄に丸を付けなかったのだそうです。

数年前、その話を聞いた時
「え、そんな自分勝手な」
と思ったのですが
今考えると、同調圧力に屈しないという意味で
すばらしいと思いました。
(もう他界してしまいました、残念です)


戦争が始まったばかりのころは
「特攻隊なんかヤだよね」
と陰でいう人も結構いたようなんです。

ですが次第に自分の番が近づいてくると
彼以外の全てのひとが
「志願」に丸をしていたそうです。

志願に丸をするまでは
多くの人が
「行きたくない」「これはおかしい」
と言っていたのだそうですが
一旦
自分が「志願」に丸をしてしまうと
途端に「志願しない人」を
否定するようになったと語っていました。

近所では
陰口を叩かれ、
あからさまな酷い扱いを受け

国からは飯炊担当として召集がなされ、
結構な扱いを受けたとのこと。

ですが、それも数ヶ月で終戦を迎えたのだそうです。

その後、Nさんは
親の事業を継ぎ、
結婚して、子供を作り、たくさんの孫にも恵まれ
元気に過ごされていました。

思うのですが、
どんなときでも
「命を大切にするセンサー」は
優先していいのではないでしょうか。


日本人は
同調圧力を
善としすぎている気がします。

戦えと言っているわけでは
ありません。

むしろ
逆。

一人ひとりが
同調圧力に気づき
自分の意思をよく確認し、それを行動にうつすことで
組織の方向性は
本当に変わっていくのではないでしょうか。

一人ひとりが
ちゃんと自分で考えて行動するということ。

著者の前田さんも
表現は違っても
そのことが言いたかったのではないかと
思うのです。


今、世の中では
それを試されている気がします。

ではね!



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