異空間へトリップしたようなランチタイム

日々のこと

今日、娘と
オムライスを食べに
西荻窪にあるお店へ行きました。

コロナ前は
バーだったようで
最近になって
ランチも始めたとネットで見たので
初めての訪問でした。


駅近なのですが
細い路地の突き当たりにある
地下のお店で
結構迷ってしまいました。

で、
まあなんとか見つけることができ
お店に入りました。

店員さんに
「何名様でしょうか」
と聞かれました。

「2人です」
と答えると
「ご家族様以外の複数での
入店はお断りしているのですが」
っと言うので
「親子です」
と答えると
「ではどうぞ」
と入れていただけました。

で、早速の
アルコール消毒と
おでこでの検温。。

店内には
カウンターが4席と
テーブル席が3卓ありました。
広くはありませんが
もう何十年も変わらない雰囲気を大切にした
素敵なお店でした。

私たちはテーブル席に通されたのですが、
個々の席を囲むようにアクリル板が貼られていました。
そのアクリル板の上部には
東京都からのお願いの紙が
貼られていました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_9181.jpg


「感染拡大防止のため
食事中以外はしっかり
マスクをつけましょう
みなさまのご協力をおねがいします」

とのこと。

なんだか筋肉が硬くなっていくのを感じました。

と、静かにあたりを見回すと
巨大な空気清浄機が店内の中央に
鎮座していました。

それに見入っていたら
店員さんが
お水とおしぼりを持ってきてくれました。
「最近、空気感染もするということで
購入したんです」
と、突然
私に向かって話しかけました。

一瞬、は?
と思ったのですが
空気清浄機のことのようでした。

「ああ、強力そうですね」
と言うと

「そうなんです。
地下なので
換気が難しくて
空気感染されて
お客様にご迷惑おかけしても困りますし
営業できなくなったら終わりですので」

と本当に怯えたように
言う店員さん。

年齢は30前後の
ちょっとパタリロを思い出させる風貌の方なのですが
その風貌と、怯えたように言う言い方とが
マッチして
なんだかスクリーンの中に入ったような
異空間を感じました。


メニューがないので
店員さんに「メニューは」
と聞くと
「感染症予防のため
テーブルにあるQRコードを読み取って
メニューを選んでいただいています」
とのことでした。

で、出てきたメニューの中から
オムライスを選び
口頭で伝えます。

復唱確認して
去る前に
店員さんが
「食事中以外のマスクに
ご協力お願いします」
と言うので
「はい」
と素直に返事をしました。

マスクをしながらアクリル板越しに
「ルールは厳しいけど
店員さんの態度は厳しいと言うより
演技感がある」
という話を娘とヒソヒソと
していたら
オムライスがきました。

「わあおいしそう」
「写真写真」と話していると

「ここからはどうか黙食で
お願いいたします!」
と懇願するような目で深々とお辞儀をされました。

やっぱりパタリロにしか見えない
店員さんのお辞儀に
演出感を感じつつ
注意されたような気分にもなり
娘と向き合いながら
黙食しました。

その間に
お客さんが二人、
それぞれ入ってきました。
店員さんは
私たちに言ったことと
全く同じ説明をしていました。

なんだか
落ち着かず
店員さんがお客さんに説明しているうちに
食べてしまおうと
なんだか飲むように完食しました。

食休めとか考えず
ランチセット(コーヒーなどがつく)に
しなくて良かったと心から思いつつ
会計を済ませました。

店を出るとき
店員さんが
出口のドアを開けてくださり
「こんなコロナ禍に
わざわざ店まで足を運んでくださり
本当にありがとうございます」
と言って
深々とお辞儀をされました。

またまたそれが
パタリロだ、としつこく思い
そしてその言葉が
本心なのか演出なのか
皮肉なのか感謝なのか
なんだかよくわからなかったので
とりあえず
「こちらこそ
ありがとうございます」

自分でも
本心なのか演出なのか
皮肉なのか感謝なのか
よくわからない
反射的な
お礼を言いました。

「またぜひお待ちしています!」

と言われたのですが
それには
反射的に返せず、
「あはは、はい」
と日本人らしい曖昧さで微笑み、
店を出ました。

地上に上がって
娘と心からの深呼吸をしました。

マスクの目的は
なんなんでしょう。
黙食してまで
外食したいんだろうか。


いろいろ感じることはあったんですが
ふと、
もしかして
アトラクションとして
楽しんでいたのかもしれないと
思ったんです。

場所といい、
人といい、
異次元な雰囲気がたっぷりすぎました。

まるで現実の社会問題をいれた
ドラマを見させられているような
気分でした。

というか
今考えると
そのお店は少し変わったところにあって
細い路地に入る前に
不思議な色の鳥居があるんですよね。

そこを通ったあたりから
異世界へ入ったような
変な感覚があった気がします。

もしかしたら
今度その前を通った時には
その場所自体が
存在していなかったりして、、
なんて思ってしまいました。


ではね!





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