みなさま こんにちは
いつもお読みくださり
ありがとうございます。
長い間
Aさんという女性のクライアントさんから
付き合っている男性についての
相談を受けていました。
Aさんは彼と
まるで奴隷制度のようなパートナーシップを
続けていました。
Aさんはセッションのたびに
そのことをとてもつらそうに話すのですが
コーチの立場から聴いていると
そんな奴隷のような関係を
楽しんでいるかのように感じるときがありました。
何回かそのことを指摘したことがあるのですが
そうすると急に怒り出して
「わかりました。
もう彼とのパートナーシップは
終わりにします」
と言います。
でも次のセッションでは
「やっぱり彼が
運命の相手だと思うんです。
今はとても幸せです」
と言うのです。
そういうとき
一瞬アドバイスをしたくなるのですが
その思いは
コントロールしたいという
自分のエゴでしかないと
すぐに思い直します。
そして
とにかく聴くことに専念します。
Aさんの「幸せ」と
「不幸せ」は
ジェットコースターの
ように上がったり下がったりするのですが
聴いているうちに
その比喩通り
ジェットコースターを楽しんでいるAさんの姿が
思い浮かんできます。
そんな様子をただ興味深く聴く、
というセッションが何回か続いたある日
「彼と別れました。
彼との恋愛は
恋愛じゃないと気づいたんです!」
「なんだかわからないけど
急に我に返った感じで潮が引いたように
彼に興味がなくなっていったんです。
もう大丈夫です」
と、Aさんに言われたのです。
その時の彼女は
本当に何かの憑き物が落ちたように
スッキリされていました。
人にはタイミングというものがあって
それが来ない限り
どんなに周りがおかしいと思っても
決して状況は動かないものです。
危ない障害に
突っ込んでいったり
酷く傷つけられたり
ということがあっても
やめられません。
それはまわりがどんなに説得しても
意味がないのです。
本人が自分で気づくしかないんですね。
以前はコーチとして
そのように傷ついたクライアントさんに対して
「だから
言わんこっちゃない」
というような
残念な気持ちに
苛まれることが
あったんですが
そんな気持ちをこちらが持っていると
セッションはうまくいきませんでした。
「その人が気づいた
タイミングが
ベストなタイミング」
今では本当にそう思います。
「なんでも先回りして
リスクを避けた方法を選択するよりも
そのままぶつかって課題に直面しても
直面したなりに一生懸命取り組んでみる」
そうして身も心も
ボロボロになったときに
初めて身に染みてわかることがあるのです。
そのようにして得た気づきは
本当に人生の宝になります。
なにもかもがうまくいく人生は
なにもかもうまくいくゲームをやっているようなもので
一瞬うれしいけど
印象に残らないものなのではないでしょうか。
「あなたが
気づいたタイミングが
ベストなタイミング」
他人が
何と言おうと
あなたが信じる道を
進んでいいのです。
「何を選んでもベスト」だと思うと
内側から力が湧いてきませんか?
この「内側からの力」がなければ
人は動かないんです。
内側から力が湧き出るために
コーチという存在が役に立つのなら
それは
『北風と太陽』の太陽のようなものなのかもしれません。
ただ全面的に存在を肯定されることで
人は自らの力で
次の行動を起こすものだと思うのです。
「気づいたタイミングが
ベストなタイミング」
そのことを信頼してみると
人生はもっと楽しめるのではないでしょうか?
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
今日も素敵な一日を
お過ごしくださいね。
ではでは!
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