先日、本当にそろそろ任せてばかりいないで
行動しよう!
と思わされた出来事がありました。
ちょっと長くなるのですが
娘が今、大学一年生なんですが
アコースティック音楽サークルに
入ったんですね。
アコースティックギターを買って
ボーカル兼ギターで頑張ろうとしていた矢先の
緊急事態宣言で
「新入生ライブ」
がオンライン配信になりました。
新入生ライブというのは
サークルに新しく入ったメンバーが
無作為にグループ分けされ
そのメンバーで
発表会をすることなんですが
娘は
男子2人女子2人の
4人のメンバーに組み分けされました。
男子はギターがある程度弾けて
女子は全く初心者だったそうです。
一度だけ対面で会っただけで
あとはZoomで打ち合わせをしていました。
曲はなんでもいいらしく
それぞれのグループに与えられた時間は約5分
それをオンラインライブという形で
発表し合うのだそうです。
メンバーのMちゃん、娘は
音楽サークルが初めてだし
ギターも全く弾けないので
「ついていきます」
という姿勢のようでした。
男子のS君は
場を読むタイプで
「この曲やりたい」と
誰かに強く言われたら譲るタイプ。
K君はあたりの柔らかい
一見、特徴がない感じの男子だったそうです。
最初にどういう曲でいくか
相談していると
女子は「あいみょん」
S君は「スピッツ」
と言いました。
ここでK君が
「初心者だから4つのコードだけで弾けるのがいい。
コード表やハモリ動画送るし、編集もやるから
YOASOBIの「夜に駆ける」にしよう」
と強くすすめてきたのだそうです。
他の3人は
押されて
結局「夜に駆ける」で決まりました。
少しして、サークルの本部より
「メンバーが一つの場所に集まって録画しないでください」
という連絡が来て、
それぞれ家で自分のパートを
録画して、K君が編集することになりました。
その後
娘は家で一生懸命練習していました。
すると数日後
K君から
「一曲のフルコーラスより
5分全部使って6曲メドレーにしたほうが
初心者のギターの出来を誤魔化せる」
というような提案がありました。
ほかの3人は、それをそのまま了承し
6曲を練習しはじめました。
(その曲が
なんだか変な曲ばかり。。
特に「秒針を噛む」って曲のMVを見たとき
母は気分が悪くなりました。
娘は気にしていないようなので
何も言いませんでしたが)
とにかく
セッティングやら練習やら
すごく頑張って何時間もかけて
録画していました。
で、なんとか完成し
それをK君に送りました。
でもK君からは
「ありがとう」
というラインの返信があっただけで
その後、丸一日以上連絡がなかったそうなんです。
心配しつつもK君も一生懸命アレンジしているのかも、と
うだうだ葛藤しているうちに
本部へ動画を送る締め切りまであと数時間、
となりました。
そこでK君から
「音合わせるために
女子の声7音下げたから」
という連絡が来ました。
娘が「はあ?」
となりました。
普通に考えて
完成された音源を
7音も下げたら
誰の声かなんてわからなくなります。
ヘリウムガスのスプレー缶吸って
声を変えるようなものです。
誰でも一緒です。
そこで娘はMちゃんにラインしました。
Mちゃんはすでに完成品を聴いたらしく
「すごい音痴なことになっていた〜(泣)」
と返信がきました。
そこで娘も勇気を持ってみてみることにしました。
するとなんと
娘の出演は6曲中2曲しかなく
画像も削除されていたのです。
まるで
「下手なボカロ女子1名とメイン男子2名
ときどき出てくる下手なハモり女子おまけ」
というような構図になっていたのです。
娘はかなり
落ち込んでいました。
これだけ聞くと
「まあ、ひどいわね」
という話なんですが
K君の立場からすると
「下手な音源送ってきて
編集する身にもなってみて」
という話だと思います。
そして、一連の流れを見ていて
感じたのは
「お任せすることがどれだけリスキーなのか」
ということでした。
「いい人だと思われたい」
「寛容な人だと思われたい」
「波風立てたくない」
「面倒だ」
「やっていただけるのならお願いしよう」
という無意識の依存的思考の積み重ねが
気がついた時には
とりかえしのつかないことに
なるかもしれないのです。
これは
社会のシステムに対しても言えることです。
今の政治家に
「やっていただけるのならお願いしよう」
と決めたのは
無意識の自分。
そろそろ
自分が思ったことを
「どのように伝えれば
相手が受け入れてくれるか」
を考えて、
行動するときに
きているのではないかと
思ったのでした。
ほんとに。
ではね!
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