みなさま こんにちは
いつもお読みくださり
ありがとうございます。
今朝のワークショップで
「紅葉」の価値について
考えてみました。
今、本当に紅葉が綺麗な時期ですよね。
スペースワークをしていて
葉が色づくのを見るにつけ
日本の四季をしみじみと感じます。
紅葉が綺麗なのは
広葉樹という
一年で葉が落ちるタイプですよね。
落ちないのは主に針葉樹。
これは全然構造が違うみたいです。
広葉樹の葉っぱは
いかにもペラペラしていて紙みたいです。
針葉樹の葉っぱは
針みたいで硬くていかにも頑丈そうです。
広葉樹は葉が落ちることを
葉っぱが死ぬとは考えていないようです。
それは冬をやり過ごすための冬眠のようなものなんだそうです。
葉は、太陽の光を受けて栄養を作り出すための器官です。しかし、冬の間は、日照時間が短く、葉を付けていても十分に太陽光を得ることができません。しかし、葉を維持するために代謝は行わなければなりません。その上に、雪が降ると、葉の上に積もった雪の重みで、枝が折れやすくなります。そのため、葉は、冬の間、無用の長物となってしまいます。落葉する植物は冬の間は、生産することを諦め、春に向けてできるだけ傷を作らないようにしてやり過ごそうとしているのです。
BIOME https://biome.co.jp/biome_blog_043/
というわけで
四季がある地域に広葉樹が多いのは
冬をやり過ごすためんなんですね。
そういう種が生き残ってきたと思うと
たくましさを感じます。
よくドラマで
あの葉が落ちたら・・・なんて、シーンがあったり
枯れ葉を老いの喩えに使ったりしますが
植物にとって
葉が枯れて落ちた = 葉っぱが死んだ
というのは、少し違うらしいんです。
正確には、
葉が枯れて落ちた = 葉を捨てた
という感じなんだそうです。
「何が違うのかというと、植物にとって、
枯れて葉が落ちるというのは
能動的な作業なんです。
植物が枯れるのは
葉にあった栄養分を枝や幹に移動させ(転流)
葉への栄養分の供給を停止し、
離脱させ効率良く栄養を使い生き残るためです。
生物にとって、死は、徹底的に抗うものですが、
落葉は、きっちり準備して行われる生きるための営みです」
(前出『BIOME』より)
ではどうして寒くても針葉樹は葉を落とさないんでしょうか。
葉を落としてしまうことには、デメリットがあります。
BIOMEhttps://biome.co.jp/biome_blog_043/
それは、せっかく作った葉を捨てて、春にまた新しいものを作らないといけないということです。
1年ごとに新しく葉を作るコストと、冬に葉をつけたまま耐えるコスト、植物はこの2つを天秤にかけて、落葉するかどうかを決めています。北方にある常緑樹の多くは針葉樹です。針葉樹は、広葉樹と比べて、一般的にとてもゆっくり成長します。しかし、一度作ったものは長持ちするように、頑丈な物を作ります。例えば、私たちの身近にある針葉樹のヒノキやスギ、マツの葉っぱは、広葉樹の葉っぱと比べ非常に硬く物理的にも壊れにくくなっています。
というわけでロシアなどの寒い地域で
針葉樹が多いのは
常に寒いので
葉を落とすというエネルギー消費の激しい行為より
葉にも栄養を蓄えて
寒い冬をやり過ごす方が
生き残るのに効率がいいからなんですね。
四季のある地域では
夏には新しく葉を作り
種子を残すだけの十分な太陽光エネルギーが得られるため
葉を維持するコストより
新たに作るコストの方が小さいとDNAが判断しているみたいです。
植物ってすごいですよね。
調べてて思ったのが
人間にとっても
枯れる=老いる
葉が落ちる= 死ぬ
というのは
決して悪いこととか恐怖を覚えることでは
ないってことなんですよね。
葉が枯れて落ちる = 老いて死ぬ
それは生命を維持するための
循環でしかないと思うんですね。
しかも落ち葉は落ちて終わりではありません。
落ち葉は土に還って
土地を豊かにします。
本当に無駄なものなんて
何もないんですよね。
地球の循環について
改めて
思いを馳せたのでした。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
今日も素敵な1日を
お過ごしくださいね。
ではでは!
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