無神経なことにも価値がある

みなさま　こんにちは

いつもお読みくださり
ありがとうございます。

今朝のワークショップで
「無神経さ」の価値について
考えてみました。

昨夜、娘が帰ってくるなり
「サークルで男子から無神経なことを言われた」
と言って落ち込んでいました。

そのとき
なぜか寄り添って話を聴く気になれなくて
「そういう男子っているよ。
特に大学生くらいの男子って俺はなんでもできるって
思っちゃってるものだから気にしなくていいよ」
とアドバイスしたんですね。

そうしたら
「それじゃ、気にしている私はダメみたいじゃん。
別にアドバイスして欲しかったわけじゃないのに」
と言って怒り出したんです。

何を言っても喧嘩になりそうだったので
寝てしまおうとしたら
追いかけてきて

「逃げるの！？」
と言うので
「おやすみ」
と言って寝ました（笑）

こういう話って
男女の関係とかでありがちですよね。

ただ話を聴いてほしい女性と
相談されたら解決策を提示したい男性との
すれ違い。

でも今回は
例え寄り添って話を聴いたとしても
それはそれで
「一緒になって悲しまれると
どんどん自分が惨めになる」
とか言ってやっぱり怒り出してたと思うんですね。

母にサンドバックになって欲しかっただけなように感じたので
寝たんです。

で、このきっかけになった
無神経な発言をする価値について
調べてみたくなりました。

無神経〘名〙 (形動)

① 感じ方のにぶいこと。また、そのさま。
※吾輩は猫である（1905‐06）〈夏目漱石〉八「いくら吠えても狂っても相手にせんので、仕舞には犬も愛想をつかしてやめる、実に駱駝は無神経だと笑って居たが」
② 恥ずかしいと思ったり、外聞を気にしたりすることのないこと。また、人の感情などを気にかけないさま。
出典　精選版日本国語大辞典精選版
む‐しんけい【無神経】
［名・形動］
１感覚が鈍いこと。感じ方が弱いこと。また、そのさま。鈍感。「騒音に無神経な都会人」
２恥や外聞、他人の気持ちなどを気にしないこと。また、そのさま。「無神経な言葉」
[類語]鈍感・鈍い・うかつ・無自覚・無感覚・無責任・不用意・不注意・無意識的・散漫・抜かり・手落ち・手抜かり・そつ・手抜き・遺漏・疎漏・抜かる・うっかり・うかうか・ノーマーク・無意識・ゆくりなく・知らず知らず・思わず知らず・思いがけず・思いも寄らない・思わず・覚えず・ひょっと・我知らず・我にもなく・つい・ついつい・不覚・不意・ふと・図らず・図らずも・何気なし・うかうか・うかと・予想外・意想外・ひょんな・潜在意識・無意
出典　小学館デジタル大辞泉

無神経って辞書で調べても
あまり良い印象がなく
実際に使う時も
良い意味で使っていない気がします。
でもメンバーで話していたら
とても大切な概念だって気づいたんですね。

もし無神経が世界になかったら
常に神経を張り巡らせていることになるわけです。

ということは、
例えば太っている女性が
痩せたいと言いつつ
次から次へと食べ物を
食べているのをみた時に、
神経を張り巡らせ
相手のことを考えて
何も言わなかったら
その人は食べ続けてもっと太って
自己肯定感を下げたり
病気になったりしてしまうかもしれません。

でもそこで無神経に
「まだ食べるの？」
と言う人がいたら
太っている女性は
ハッと気づいて食べるのをやめるかもしれないですよね。

でも気を遣って誰も何も言わないで
当たり障りのないことばかり言い合う付き合いって
結構時間の無駄だと思うんですよね。

無神経に言える付き合いって
本当に信頼し合っていないと
成り立たないと思うんです。

無神経さの背後に
「愛」があるかは
大前提だとは思うんですが
なかったとしても
振り返ってみたら
無神経な人のおかげで
成長できたことってあると思うんですよね。

例えそのとき太っている人が
「この人はなんて傷つくことを言うんだろう」
と相手を恨んだとしても
それはその人の捉え方の問題なんです。

これって被害者意識につながっているんですよね。

無神経さに囚われていると
いつまでも被害者意識から
逃れられなくなります。

被害者意識というのは
自分は悪くない
相手が悪いと
手っ取り早く自分を肯定するのに
とても役立つんです。

そのため
意外と人は
この被害者意識を使って
手っ取り早く自己肯定感を上げようとするのです。

これも無意識でやっているのですが
この手っ取り早く自己肯定感を上げようとする意識が
いつまでも被害者意識から抜けられない要因だと思うんですよね。
（全ての被害者意識が
これに該当するわけではありません）

無神経に対する捉え方を見直して
全ての出来事を
「愛」として受け止められたら
世界はもっと輝いて見えるかもしれませんよね。