押しつけられた価値観の行方3

マンガ投稿

前回の続き)
「そこには母が抱えていた課題と同じようなことで
悩んでいる自分がいました。

そこで初めて
母の人生を生かされていることに
気づいたのです」

というMさん。

Mさんの課題はどこにあるのでしょうか。

反面教師、という言葉を
よく聞きます。

母親がこうだったから
自分は自分の子供には
こうしないようにしよう

そう思って
気をつけて育てますが
表面的な課題は違っても
自分と同じようなことで悩んでいる
子供を目の当たりにしたりすることがあります。

反面教師的な
学びは
コインの裏表で
結局同じコイン
根本的な解決にはなっていないのです。

例えば
ある人が母親に体罰を受けて育って
とても辛かったので
子供には絶対に手を出さない
と決めてご自身の子供を育てたとします。
ですが、子供ですから
どうしても言うことを
聞いてくれないこともでてきます。
そんなシーンでも
絶対に手は出さないと決めて
隠れて枕に当たっていたとします。

しかし、子供は母の動向をよく見ていて
手は出さなくても
抑圧している姿に気づいています。
そんな態度に逆に恐怖を感じ
母親の顔色を見て育つのです。

結果、思春期になって
母親の表裏の激しいところが怖かったと
思うかもしれないのです。

これでは根本的な解決には
なっていません。
まさに課題を反転させただけです。

それと同じで
Mさんのお母様は
どのような理由で
男性の価値基準を髪の毛にしていったのか
の理解を進めていかなければ
Mさんの課題の根本解決には
ならないのです。

もしかしたら代々受け継がれた
育てられ方やその家特有の課題に
行き着くかもしれません。

Mさんに話を伺うと
髪の毛の件は、お父様と関係があると
おっしゃっていました。

Mさんのご両親は
夫婦仲がかなり悪かったらしく
娘に自分と同じような思いは
させたくない、との思いから
お母様はそのような教育をされたのだと
推察できるとのことでした。

短絡的といえば
それで終わってしまいますが

「同じ思いはさせたくない」
という考えは
『北風と太陽』でいう北風的な発想です。

旅人のコートを脱がせるのに
風を当てたら
旅人はコートが脱げないように
より一層コートをしっかり握りしめます。

それと同じで
「同じ思いはさせたくない」
と強く思うと
「同じ思いをさせたくない」
という現実が強くなるのです。

それは、ちょっと悲壮感が漂っていないでしょうか。

この悲壮感漂う感覚が
現実になっていきます。

こんな感覚を
代々世代が変わっても
表にしたり裏にしたりを
くり返しながら今に至っているのです。

このループから抜けなければなりません。

完全に発想の転換が必要なのです。

お母様が持っている価値観は
お母様のものです。
ですが、その要素を
受け継いでいるMさんがいるのも事実

それは剥がそうとしても
剥がれないのです。

剥がすには
太陽に当てて
レッテルという紙が
自然に剥がれるような
方向性(思考回路)の転換が必要です。

それが
お母様への理解
自分自身の理解
そして
自ら方向転換すると決めて
少しずつ絶望する時間を
減らしていくことなのです。

「なーんだ、それって地道で大変」

と思うかもしれませんが
先祖の中でこれができるのは
肉体を持つ今を生きている
しかもこのことに気づいた人しか
できないと思うのです。

ではね!









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